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「はあ…」
「ところで南条くん、」
相変わらずニコニコと優しげな表情で、南条の方を向く。
どちらも綺麗な顔立ちをしているせいか、白間は何だか 眩しく感じた。
「今日は制服ビシッと整えてるね、素晴らしい」
「いやあ、それほどでも」
へらっ、と南条が緩んだ表情をすると、
高嶋は容赦なく 南条の襟元を引っ張った。
――!?な、なんだ?
白間が焦ったような顔で高嶋を見る。
が、高嶋は笑顔のままで
南条の首筋を見つめている。
「これを隠すためかなあ」
「………」
高嶋が 南条の首筋についたキスマークを指でなぞる。
南条は無言だったが、降参とでも言うように 手をあげた。
「やっぱり高嶋さんには敵わないなあ」
「そうかい」
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