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白間は高校で唯一出来た 友達だ。 宍戸は怒りに身を包み 大きく舌打ちをする。 『あーちょっと今舌打ちしたでしょ。傷付くなー』 「いい加減その喋り方やめろ気持ち悪い」 『うわ酷ー』 「…水原先輩の前だと余裕なくして素が出るくせにな」 宍戸が吐き捨てるように言うと、南条が黙る。 きっと嫌いな奴の名前を出されて 不快なのだろう。 『…素が出るんじゃなくて出してるんだよ』 その笑いを含んだ声はとても低く、迫力があった。 『利用出来ない奴に媚売っても何も得しないだろ?』 「俺はまだ利用出来るってことか」 『そうだけど?』 嫌味ったらしく吐かれた言葉に 電話をブチ切った。 きっと奴は白間を狙っているはずだ。 宍戸はギリッと唇を噛み締め、 足早に 家へ向かった。 ,
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