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落雷地点を見つめる。アレがあいつの力によるものなら、きっとすぐ来る。
「おい、ちゃんと説明してはくれぬか」
鬼神も屋上へ登ってくる。
「ん?あー、多分オヤジが来るから、そんだけ」
「・・・何故そんなにも身構えておるのだ」
そういえば一年未満の付き合いの鬼神はあいつに会った事なかったか。
「ちょっと危ないオヤジだから。出会い頭にぶっ飛ばされるかもしれねぇし」
「どんな家族環境なのだ・・・」
「いやまぁ・・・オヤジもオヤジなりに俺を鍛えようとしてるのかもしれねぇけど・・・、アイツ寡黙だからな。何考えてんだかわかりゃしねぇ」
「ふむ。で、その親父殿も半人なのか?」
「・・・」
あれ。コイツに俺の成り立ち、教えてなかったっけ?
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