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「いや、俺、半死人だぞ?」
「だから何だ?半人など、突然変異のようなものではないか」
あっれー?伝わってない?伝わってないよ??
「・・・じゃあちゃんと言うけど。俺は、死人のオヤジと人間の母親から生まれた、半死人だ」
「む、そうであったか。・・・ということは、親父殿は死人・・・?」
「そーだ。全くもって戦闘力でいえば半人を凌駕するってあの死人だ。だからな、油断しちゃ駄目なんだよ。」
と。そんなふうに『油断しちゃ駄目だ』なんて言いながら俺は、鬼神との会話に気を取られて油断していたらしい。
・・・だからだろう。背後から聞こえた声に、酷く驚いた。
「そうだな。油断するなよ、義人」
あぁ全く。あたたかいゴミのようだなぁ。
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