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●始ノ話
昼休み。
千影は教室に居るだろう。
「・・・クク、何の用だい?」
場所は校舎裏。人気はない。
「・・・あなた、何を企んでいるのか知らないけど」
目の前にはぼろきれを纏う少年。濁った瞳が不安を掻き立てる。
「千影ちゃんには、手出しさせない」
爪を現す。妖力も充実させる。
「・・・へぇ、見たところ彼女の方が強そうだけど」
そんな事は分かってる。それでも、黙っていられない。
「まぁいいや。丁度いいよ、君。」
濁った瞳と歪んだ表情。その瞳は、濁りを増したように見えた。
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