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「ハァ~……。今日も遅くなっちゃったよ~」
私は大倉高校に通う矢倉 悠莉。どこにでもいるような普通の女子高生。
特技は……料理ぐらいかな?それ以外には思いつかないや。
いきなりだけど今日から3週間後には、2年生になってから2回目の定期考査がある。
そのための勉強を学校でしていて遅くなってしまった。
「また遅くなってお母さんに心配かけたくないし……。近道しようかな」
私は自宅への近道……。ビルが建ち並ぶ間の路地裏を抜け、公園の先にあるマンションが私の住んでる所。
携帯を見ると時刻は6時28分。少しだけ帰る足を早めた。
人が同時に2人通れるか通れないかぐらいの幅の路地裏を足早に通り抜けていく。
「ふぅ……。家までもう少し」
少し大きめの公園の先に建っているマンションが見えてきた。
本当はこの公園の近くを通りたくはなかった。
大通りから外れた場所にあるので、人の目がグッと少なくなる。
おかげで、不良などがたまにこの公園でたむろしてたりするのだ。
私が不幸体質なのかどうかは分からないけれど、今日に限って3人程。
世間一般で言う不良がベンチの付近で煙草などを吸って会話していた。
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