空虚

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尚は健気に笑いかける。 手を差し延べると、ぎゅっと握ってくれた。 涙が止まらず、尚の手を握り返す事で精一杯だった。 亘『…咲…ごめん…(涙)』 咲『…』 尚『ママ、おうち帰れる?ママ帰ろう!』 咲『帰ろう!』 (もぅ空虚に触れたくない。尚とアタシの場所に帰ろう。) でもアタシの場所ってどこなのか… もぅ頭がパンクしそうで、その場から亘を追い出した。
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