夫婦

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車を駐車するより先に 亘の車をチェックした。 亘は居る… 尚は目を覚まし、二人で 家に向かった。 鍵を開ける。 尚『パパ~ただいまぁ~』 アタシは無言でリビングに… 亘は尚の姿を見ると 駆け寄り抱きしめた。 亘『おかえり~何処行ってたの?パパ心配したよ~』 尚『唯タンのおうち☆アンパンマン歌ったの~☆』 まるで彼氏彼女のような二人。 亘の目線がアタシに向く。 目尻が下がり、昔の亘の顔… 亘『咲、おかえり!』 亘の唇は優しい言葉を発する。 瞳はしっかりアタシを見つめてくれてる。 喋ろうと思った瞬間 抱きしめられた。 もぅそこには言葉は要らない。 唇が重なり、大好きな亘の胸に顔が埋もれた。 亘『なんだか小さくなったな…こんなにしたの俺のせいだな…ウチに帰って来てくれてありがとう…』 アタシは亘の胸の中で涙を流した。 アタシが落ち着くまで、ずっとずっと抱きしめていてくれた。
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