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亘が家を出て行ってから
、何となく何も手に付かず連絡が来るのを待っていた。
それからどれ位時間が経っただろう。
亘の着信を知らせるメロディーが静かに流れた。
アタシ『もしもし?』
亘『…あのな…唯ちゃん…ICUなんだ…事故だって…』
アタシ『…え…?』
亘『道で達也に似た人を追いかけて、道路に勢いよく飛び出して、バイクに跳ねられたって…』
アタシ『…嘘でしょ…でもこんな事冗談で話せないよね……』
亘『尚を親に預けて来れないか?絵里ちゃんが尋常じゃないんだ…見てられない…』
アタシ『急だから分からないけど、どうにかしてみる…』
アタシ達は電話を切った。
頭が真っ白で、アタシがパニック状態だった。
とにかく病院に急がなければ…
身の回りの物を鞄に詰めて実家へと向かった。
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