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その日は、なにも話さずに帰宅した。 帰りの車の中も無言が続いた。 その時、亘が口を開いた。 亘『…俺達、最低だな…』 咲『…え?』 亘『達也と俺…何やってたんだろ…』 咲『反省出来る環境があるだけマシだよ…達也君と絵里ちゃん達は大切な娘を失いかけてる…ここまでしなきゃ気付けなかった事が腹立たしい…夫婦の問題に罪のない子供が犠牲になって……』 アタシはそのまま泣いてしまった。 きっと、浮気されていなかったら、達也君夫婦の気持ちも分からなかっただろうし、軽々しい言葉をかけたり、態度に出してしまっていたと思う。 だからこそ自分の辛い経験と被って、苦しい… 亘は黙って聞いていた。
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