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呆然としていると
亘は着替えを済まし
何食わぬ顔でこちらに近づいてきた。
咲『…どぅいぅ事…』
亘『…何で人の携帯見るの…』
咲『…尚も産まれたばかりでどんな神経してんの!!』
アタシは亘の質問なんて
どうでも良かった。
他に女を作って遊んでいる亘の話なんて聞きたくない。
気持ちが高ぶり、アタシは冷静さを失って、亘に責め立てるばかりだった。
咲『離婚しよう!相手の女に慰謝料請求したいし、謝罪を求めたい!電話かけて!』
もぅ止まらなかった…
もぅ止められなかった…
大声で泣き叫んだ。
産まれたての赤ん坊のように泣き続けた。
でも惨めな涙で、誰にもあやしてもらえない。
みっともない涙…
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