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次の日の夜。
神田からアタシの携帯に電話がきた。
咲『もしもし。』
神田『…神田です。昨日のお話ですが…』
咲『はぃ。』
神田『昨日祖母に相談してお金を工面して貰えるのでいつお渡しすればいいですか?』
咲『…おばあさん?ご両親は…?』
アタシは別に聞かなくていい事をつい口にしてしまった。
神田は言いにくそうに答えてくれた。
話しによれば…
・両親は離婚して姉と母親と祖母と暮らしている
・母親に相談したら、自分でどうにかしろと言い放ち相手にしてもらえない
・母親は彼氏がいて、家にはほとんどいなく、祖母に育てられた
・祖母はアタシに申し訳ないと泣いていた
なんだか切なかった。
明らかに愛情不足。
父親像を求めていたのか…
何より年老いたおばあさんから…
アタシは神田に言ってしまった。
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