制裁

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咲『おばあさんが今まで一生懸命貯められたお金を戴くのは正直胸が痛む…でもね、神田さん…今までも奥さんのいる方々とお付き合いしてたみたいだけど、まだ若いのに見返りのない、むしろ自分を傷つけてもったいないとアタシは思うの…ごめんなさいね、偉そうな事言って…』 神田『…いぇ、アタシいつもこんな感じで相手に求められればホイホイくっついて行ってしまう…グスン…グスン…』 神田は泣いていた。 アタシも人の子… 本当はいい子なのに こんな風になってしまった彼女に同情してしまった… 咲『アタシがここまでしなかったら、神田さんまだ続けてたでしょ…亘みたいな男ばかりじゃないょ…誰かを傷つけて恋しないで祝福される愛見つけて…』 神田『本当にすいませんでした…グスン…グスン…私、ちゃんと恋出来ますかね…こんな事聞いてごめんなさい…グスン…グスン』 神田は人に言えない恋愛で十分苦しんでいたのではないかと思った。 咲『出来るよ…あなただけは悪い訳じゃないのにアタシこそごめんなさい。アタシみたいな思いをしない素敵な男性を見つけて…』 正直、相手の子にここまで言うのはどぅかと思ったが、止められなかった。 この先は、会う日にちと時間を決めて電話を切った。
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