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夜の仕事にめ慣れはじめ
また亘も会社で人間関係を始め、仕事もうまくやっていた。
ただアタシの仕事が
ママに頼りにされ、頻繁にお店に呼び出された。
アタシも面白くなってきていたので断らず出勤した。
亘が帰宅して、尚を預けバトンタッチ…
会話も減り、手紙も次第になくなった。
亘とのすれ違いの日が多くなった。
アタシは人に見られているという意識からか、それとも女性に目覚めたのか、外見が少しずつ変わった。
妊娠してから、なかなか落ちなかった体重がみるみる落ち、痩せると着飾る事が楽しくなる。普段は化粧もままならなかったのに、バッチリメイク…髪を巻き…この瞬間は家庭を忘れ女になっていた。
でもそれがまた自分なりに嬉しい。
亘の他に男性にチヤホヤして貰える事も嬉しい。
忘れていた独身時代のようではしゃいでいた。
亘も始めは容姿が変わっていく事が嬉しそうで褒めてくれた。
でも次第に胸が大きく開いた服や、短いスカートなどを指摘するようになった。
亘『そんな服着て誰にみせるの?…化粧気合い入れ過ぎじゃない…?』
咲『しょうがないでしょ…一人地味だと浮くの…』
こんなやり取りも日常茶飯事になった。
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