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朝まで話し合った。
時に殴り合いになるんではないかと思うくらい感情が乱れ激しく口論…
かと思えば二人して涙を流しながら、出会ってから今までの思いで話…
アタシも亘も時間と共に冷静さを取り戻し、この先の話をすることが出来た。
それでも何も解決には至らず、出勤時間を目前に迫ってきた時、アタシは静かに言った。
咲『アタシは、亘と尚に対して本当に申し訳ないと反省していく。ちゃんと行動に現す…アタシね…亘を愛してる…別れられない………まきサンと別れなくてもいぃ。だから…アタシとも別れて欲しくない。アタシが嫌なら尚の為だけに帰って来て…こんなんでごめん…』
亘『…分かった…本当に別れなくていぃのか?…本当に…』
最後の『本当に』が引っ掛かり、素直に言った。
咲『…嫌だよ、物凄く!でも亘のした行動も悪いけど、アタシも悪い…本当は…本当は…終わりにしてきてほしい…』
亘『分かった。』
『分かった』の意味は聞かなかった。
もぅ聞けなかった。
亘はアタシを見つめ、軽くハグをして出勤して行った。
涙ばかりが出る。
心は空っぽ…
涙のタンクはなかなか空っぽにはならない…
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