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1年前。
あのときのことは、今も鮮明に覚えている…。
マウンドに降り注ぐ灼熱の太陽。
満員の甲子園球場。
おさまることのない観客の声援。
そう。ここは、夏の甲子園の決勝戦。
阪谷高校VS英山高校
2年生である、僕、高原りゅうは、エースで4番。
その僕に、今までにない緊張がはしる。
僕たち、阪谷高校は、4-5で負けていた。
9回裏2アウト満塁…。
僕らは、サヨナラ勝ちの大チャンスにある。
勝てば、阪谷高校の初優勝が決まる。
その、勝敗を分けるバッターが、僕である。
打たなければというプレッシャーが僕の緊張を強くする…。
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