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AM8時05分。
もうそろそろ行くか…。
携帯を閉じ、ベッドから重い腰を上げ、薄っぺらな黒塗りの鞄を持つ。
ポケットから取り出した財布の中身をチェックする。
大丈夫だ。問題ない。
明かりを消して、天道 輝はドアノブを回し部屋を出る。
いつもと変わらない平日の朝。
今日の時間割なんだったっけな…とぼんやりと思いだしてみる。
その瞬間、何かを焦がした臭いが輝の鼻を刺した。
「あら、テル朝ご飯はー?」
階段を降りる音に気付いた母が呼び止める。
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