戻れない。

23/32
前へ
/215ページ
次へ
 まるで、見えないスイッチをOFFからONに変えたみたいに。言葉では表現できないが、何かが変わっていた。  おかしかった。 「……はは、はははははは」  段々緩めるどころではなくなった。どんどん口端はつり上がっていく。 「はははははははははははは」 「う、ウェナム……?」  唐突に起きた仲間の変化にシャロは戸惑っていた。横にいるクリセロウを見ると、向こうも訳が分からないという顔でこちらを見た。
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加