迷子のシャーロット

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 少女は絶叫しながら平原を駆け巡っていた。 「死ぬ、食われる、潰される、死ぬーー!!!」  巨大魚は空中を優雅に泳ぎ、少女を追いかける。 「「シャロ!!」」  その時どこからか声が聞こえた。  少女の進行方向には、大人びた少女とメガネをかけた少女がいた。  大人びた少女は巨大魚に向かって弓を構えていた。 「クロちゃん!」 「伏せてろよ~~?」  大人びた少女はギリギリまで弓を引っ張り──放った。 「えっ、ちょっ、まだ!」  少女は急いで伏せた。それと同時に巨大魚に放たれた矢が突き刺さった。  巨大魚は吠え猛る。  突如巨大魚を中心として、空中で爆発が起きた。  パラパラと空から巨大魚の鱗が降ってきた。
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