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「このアマ………」
銀髪はポケットから取り出した黒い石のようなものを噛み砕き、呪文を唱えた。
「アァァアアアァアア!!!」
銀髪の右手の先にあった化け物の手。それが左手の先にも出現した。銀髪の後ろには揺らめく……九つの尾が出現した。尾の一つ一つの先端では青い炎が揺らいでいた。
「ウェナム、ヤバいよ!!」
シャロはクリセロウの腕を引っ張り、ウェナムの元へ駆けつけた。
「帰るよ、ウェナム、クロちゃん!」
「ああ!!」
ウェナムは無言でワールドマップを差し出した。そして、クリセロウはピアス、シャロはチョーカーに触れた。
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