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「テメェ、何かやったのか!?」
銀髪はウェナムに向かって言った。
「ウェナムだったら私達を帰れなくする理由あるの?」
「ぐ……っ。確かに」
「じゃあ、さっきの……光?」
「だろうな。あれはウイルスじゃねえか?」
「ウイルス?」
「ここはネット世界だ。ウイルスが入り込んで機能がおかしくなる可能性はあるだろ」
「それはごもっともで」
「まずは……」
銀髪はウェナムを睨みつけて拳を握り締めた。
「こうでもしねえと気が済まねえ」
「カロン!止めろ!!」
銀髪──カロンの仲間らしい金髪が叫んだ。が、怒りに満ちたカロンを宥(ナダ)める術などない。
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