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「ここはどこ?」
「さあな」
今まで街にいたはずなのに、目の前で樹海が広がっていた。
「今までこんな所来たことないよな」
「どこなんだろう……」
「ワールドマップには名前書いてないのです」
「「ウェナム!?」」
「……………?」
ウェナムの瞳は元の色に戻り、何もかもがいつも通りだった。
いきなり元に戻ったから二人は驚いた──のだが、ウェナムは心底分からないという顔で首を傾げ、持っていたサーチグラスをかけた。
「何なのです」
「いや……」
「何でもないよっ!」
「それで、ここはただの森として扱われてるのです」
「ふーん……」
その時、誰かがシャロの肩を叩いた。
「何?」
とんとん
「何なの?」
とんとん
「……………」
とんとん
だんだんシャロはイライラしてきた。
「クロちゃん!何の用?」
「は?何だよ」
「肩を叩いたでしょ?」
「何言ってんだよ。アタシはシャロの前にいるから無理だろ?」
「あ、そっか」
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