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「やっほーい!
巨大魚に勝ったぞー!!」
シャロと呼ばれたは体勢を立て直して、二人の少女の元へ駆け出した。
「こんなもんでいいか?」
「それくらいが丁度いいのです」
大人びた少女は足下の1mはある鱗を駆け寄ってくるシャロに向かって投げた。
鱗はくるくると空中で弧を描き、そのまま──シャロの頭へ落下した。
「ほわぁ!!!」
妙な叫び声をあげて、シャロはパタンと倒れた。
「……ほっといていいよな?」
「それが最善の策なのです」
「まあ、バカは死んでも直らないっつーからな」
遠くからそれを見ていた少女たちは呆れていたが、仕方なく倒れたシャロに向かって歩き出した。
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