迷子のシャーロット

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      ▼ 「やっほーい! 巨大魚に勝ったぞー!!」  シャロと呼ばれたは体勢を立て直して、二人の少女の元へ駆け出した。 「こんなもんでいいか?」 「それくらいが丁度いいのです」  大人びた少女は足下の1mはある鱗を駆け寄ってくるシャロに向かって投げた。  鱗はくるくると空中で弧を描き、そのまま──シャロの頭へ落下した。 「ほわぁ!!!」  妙な叫び声をあげて、シャロはパタンと倒れた。 「……ほっといていいよな?」 「それが最善の策なのです」 「まあ、バカは死んでも直らないっつーからな」  遠くからそれを見ていた少女たちは呆れていたが、仕方なく倒れたシャロに向かって歩き出した。
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