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《……聞こえておるか?》
「はぅあ!?」
突然シャロの頭の中でドロワの声が響いた。
(テレパシー?)
《わざわざこうしているのは、そこの者達に聞かれたくないからだ》
「へぇ」
《む、随分とぼうけた反応を。まあよい。
分かっているとは思うが、妾はお前とコントを繰り広げるために現れたのではない》
「さっきまでのはコントだったの!?」
《……ペースを乱される。とにかく本題に入る》
ドロワはコホンと咳払いをして、キセルを上下に振った。
《あの者がなぜああも変わったか知りたくはないか?》
ドロワのキセルの先には、クリセロウと喋っているウェナムがいた。
「知ってるの?」
《妾が魔女なのを忘れたか?》
「中二、」
《断じて違う》
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