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「む………にゅ?」
シャロは飛び起きた。
少し離れていたところにいた少女二人は何事かとシャロを見る。
「ひどい!
ひどいよクロちゃん!」
「……何だよ寝起きの第一声が『にゅ』って」
「はぐらかそうとしてる!」
「してねーよ。
ただ単に疑問に思っただけだ」
「あ、それでクロちゃん何であんな大きな鱗投げるのさ!?」
「いやー、あれが頭に当たったら……なぁ?」
大人びた少女は隣のメガネをかけた少女に向かって困ったような視線を投げた。
「うん。もしかしたら頭のツボが刺激されてバカが直るかも知れないと思ったのです」
「ひどい!
クロちゃん以上にウェナムひどいよ!」
「あー。
クリセロウよりはましだと思うのです」
「アタシ主犯かよ!?」
メガネをかけた少女、ウェナムは水色の腰まである髪を軽く指で梳きながら大人びた少女、クリセロウから離れていく。
「じゃあ、悪いのはクロちゃんだー!」
「こんにゃろウェナム!」
「ボクに言わないでほしいのです。そこのところはシャーロットに」
ウェナムはシャロを指差してそう言った。
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