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シャロは再び倒れた。
「コイツ気絶癖がついてんのか?」
スッキリしたのか、先程までの黒いオーラはきれいさっぱり消え去っている。
「……(やっぱりリトマス試験紙みたいなのです)」
「何か言ったか?」
「何にも言ってないのです」
クリセロウは表情を読もうとしてウェナムの顔を覗き込む……が、直ぐに呆れ顔になってユーザーボウを背負った。
「お前はいつも眠そうな顔してるから思ってることがわかんねー」
「クリセロウは真逆なのです」
「ん?そりゃどういう意味だ?」
「気にしないでほしいのです」
「ふーん……。ま、いっか。」
ウェナムは「クリセロウは扱いやすくていいのです」とひどい事を思ったが、あえて口には出さなかった。
「取りあえずバカシャロのせいで爆薬一個使っちまった」
「アイテムを矢に取り付けられるのがユーザーボウの良いところなのです」
「そんで、そろそろ補充したいんだが……。
今日みたいにこのバカが勝手に突っ走るかも知れないからな」
「シャロは自分が迷子になった事すら気付けなかったのです」
「ほんっとにバカだよなー」
「本当にバカなのです」
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