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「女の子になる為の方法だ!」
まあ、此処は乗ってあげよう。
「ほうほう、その難関って?」
「言葉遣いと仕草だ!」
「……」
「まず始めに、一人称を“私”にするんだ!もし、“俺”と言ったら額を叩く!」
「酷い…」
涙目で上目遣いをしたら、あいつはすんなりと心を撃たれたみたいだな。計画通り…!
「で、でもこれはルールだ…!負けるな俺!」
「わ…わかった」
「じゃあ、試しに自己紹介してみて」
正座までしやがって…やらないと俺が悪い気がするだろうが。やってやるけども。
「わ、私は谷口純です。……よろしく」
「う~ん……30点」
「ひっく!!」
「だってだよ、まず女の子らしさが成ってない」
「そりゃそうだろ」
哲也は思いついたかのように「紙をくれ」というから渡してやったが、何書くんだ?
“私は谷口純。皆、よろしくなの~!”
「え…?それをおr…私が言うの?」
なにその当たり前じゃんって顔は…ああもう恥ずかしい!!
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