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その後、俺と哲也はこのことを内緒にすると誓い、美香と香苗を見つけ出して、一緒に帰った。
「じゃ、私達はここで、じゃあね~」
「おう、またな」
「ばいばい」
手を振って別れた後、哲也と一緒にまた歩き始めた。
「なあ」
「ん?」
「あの時の純…女の子っぽくて、可愛かったぞ」
哲也が顔を背け小声で言った。
「ふふ…ありがと。ちょっとは慣れてきたかも」
「そか」
俺も俺だな…あんなのが素で出せるとは思わなかったし。
「んじゃ、俺はここで。またな」
「うん、ばいばい」
手を振り哲也とも別れた。
「さて、俺…いや、私も頑張りますかな」
制服が来るまでは猛勉強だなこりゃ。
頬を軽く叩き、気合を入れて家へと向かった。
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