俺は女の子!?

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「服買いに行くのはいいが、何処行こうか」 歩きながら考え数分。 「ま、ユニクロで良いか。あそこ安いし」 別になんでもいいし。  ユニクロの中に入って、レディースのところを探していると、哲也がいた。  やべ、ばれない様に逃げるか…。 「お、純じゃん。やっぱり此処に来たか」 あ~あ、バレちゃったよ俺。どうしようかな。 「そんな、会いたくもなかったような顔しないでくれよ。親友だろ?あと、先生に付き添えって言われたからな」 「あ、そうですか」 「つれないね、親友じゃんかよ」 「痛いってば!」 哲也は俺の背中をバシバシ叩いてくる。今の俺女なのに容赦しないなこいつ…後で殴ってやる。 「さて、服探してるんだろ?これとかどうかな?」 「お前のファッションセンスはどうかしてる…」 俺は背中を擦りながら、哲也の持ってる服を見る。ありゃまるでゴスロリだな。一度は着てみたいけど。 「えぇ~そうか?」 「それを俺が着て出歩けと?どこのコスプレイヤーだよ」 「じゃあ、出歩かなくて良いからこれ着てよ!」 さすがにそれは俺も引くぞ?と言いつつもすでに引いてる俺。 「がっくし…似合うと思うのになぁ…」 そんなことを言ってる哲也をそっちのけで、普通の服とかを4枚くらい選ぶ。 「よし、こんなもんかな…。あとは―――」 …あれ、待てよ?下着ってやっぱ買ったほうがいいんか…? 「なあ…」 「んあ?どうした?」 さすがにあの服はもう持ってないか。 「し…し、下着ってやっぱ……いるよな?」 「ったりめーだろうが!」 当たり前だが、哲也に訊いた俺が馬鹿だった。 「じゃあ…一緒に来てくれるか?」 「いや、さすがにあそこに男性は立ち入り禁止なんでな」 そこは女装してまで来てほしかったが、さすがにしてくれるとは言い難いし、何されるか分からないからあえて言わないで置こう。 「そうか…じゃあ、行ってくる」 「おう、俺は店の前で待機してるから。男子の好むもの買って来いよ…?期待してるぜ!」 「さて、行くか」 腕力は劣ってないようだ。けど、哲也を10メートルもぶっ飛ばせるとは思わなかったぜ。
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