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私、東宮 真奈美。
お母さんもお父さんもいない。
私にはたった一人の兄がいる。
兄の名前は東宮 翔[トウグウカケル]、ネオン街でホストとして働いているらしい。
兄が働いてくれるから、私は学校に行ける。
感謝しなきゃね。
「おはよう。翔クン」
翔クンは、さっき帰ってきてシャワーを浴びてご飯を作ってくれている。
「おはよ、真奈」
翔クンはニッコリする。
私は翔クンの横に行った。
いつも通り翔クンは、香水の匂いがしている。
私はこの匂いが好き。
翔クンらしいから。
「ほらっ。出来たよ。真奈用意して」
「うん」
私は元気に頷き、テーブルの上を片付けた。
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