2011/04/18

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(私、もしかして見世物になるのか?)と若かりし頃のトラウマで半分憂鬱になる。 まだ、19歳だったか。 同じ医大の脳外科に術後の経過観察をする為に検査入院をした。 脳血管の状態を詳細に画像化するのに、当時はまだ「アンギオ(血管造影)」と言う検査が主流で、今みたいにMRIやMRAがメインじゃなく、心臓カテーテルと同じ様にカテーテルを入れて造影剤を注入しながら画像を撮っていた。 その時、私は鼠径部からのカテーテル挿入で… 勿論、下着は脱ぐ。 下半身は丸出し。 ご丁寧に剃毛されちゃうんですよね。 で、よりによって、そこに研修医の団体がゾロゾロと見学に来たんです。 まだウブだった私は顔から火が出るほど恥ずかしくて、目を瞑って耐えていました。 あれ以来、男性医師の団体を見ると、心がザワザワとします。 「気にしなくていいですから」 と淡々と言う下川君。 (んなこと言われたって、男性の集団は怖いのよ、私。) とも、言えず、スゴスゴと下川君の前に座る私。 先生のデスクには「い○はす500ミリ」が(笑) (飲みやすいですよね、確かに。) 「…でも(集団を見やって)いいんですか?彼ら」 「いいですよ」 研修医軍団、気を遣ってくれたのかパラパラと出て行った。 が、一人その機械の前で残っている子が。 「○○君、ごめん。もうちょっと掛かりそうなんだよね」 (○○君、下川君、ごめんね。そんで、下川君はオーベンなんだね。) 下川君は私が気にしていると思って人払いをしたつもりなんだろう。 「空気読んで出て行け」と遠回しに言ったらしい。
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