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「いいですよ。前回と特に変わりはない様ですね。やっぱり見難いですか?」
私はバッグからB'zのジャケを出しながら、
「先生、見えない文字のサンプル出すから。
でも笑わないでね。
絶対に笑わないで下さいよ?」
「さよなら傷だらけの日々よ」
のジャケを渡すと、受け取ってまたもやジッと見ている下川君。
「その左下の白い文字。固まりにしか見えなくて、文字の輪郭が判らない。」
笑いこそはしなかった。
ただ。
私はどこかで
「国田さん、B'z聴くんですか?」くらいのエッセンスがないか期待したが
「確かに小さいですよね。離しても見えないですか?」
…がっかり(´д`)
「今入れている(眼内)レンズは30センチにピント合わせてますからねぇ」
あのさ。
ジャケとか30センチ離して見るか?普通。
その割にジャケを握ってシゲシゲ眺める下川君。
そんなに握ったら、稲葉さんとまっちゃんがシワシワになっちゃうよ~(泣)
(解ってるって)と手で制しながら、
「もっと由々しき問題があるの、女性として。
針穴に糸が通せないの。主人に糸を通してもらってるんだよ。」
「…針を離して見ても…」
ちょ、何かおかしくないか?(笑)
針に糸を通すのに手元から離して見る人、居るかっての?
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