―第二話―

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部屋に入って、夕飯の支度をする。 あやめ「すみません、今日は晩御飯作ってもらちゃって。」 半平太「いいんですよ。練習しないと、せっかく教えてくれた知識が逃げちゃいますからね。」 武市さんは最近料理を始めた。私が毎日作っているのを見て、自分も作りたいからって、始めたんだ。 最近では味噌汁はもちろん、煮付けもできるようになったらしい。 龍馬「武市の料理は味が薄いからのぉ。もの足りんのじゃ。」 半平太「濃いものは体に良くない。それに、京の料理のように、上品になるだろう?」 慎太郎「上品さより、満足感っすよね。」 龍馬「全くその通りじゃ。」 うんうん、とふたりでうなずいてる。 半平太「…そうですか。じゃあ、二人の夕飯は抜きってことで。」 龍&慎「えぇー!?」 武市さんが二人のお膳を下げようとしているのを龍馬さんと慎ちゃんが必死で止めてる。 以蔵はというと、 以蔵「こら、先生に無礼を働くな!」 その二人を蹴散らしてる。 楽しいな。前よりも、何て言うか…… 絆が深まったって感じ? とにかく仲良しなんだと思う。 そりゃもう、家族のように。
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