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翌日。
土佐藩邸―――
相変わらず口はヒリヒリしたままで、朝御飯が食べられなかった。
あやめ「はぁ…」
お腹、空いたなぁ。
玄関の掃除をしていると、後ろから声を掛けられた。
慎太郎「姉さん、これ食べます?」
そう言って慎ちゃんは何かを私にくれた。
慎太郎「饅頭っす。何も食べてなかったすよね、朝。」
慎ちゃん……
あやめは懐にいれていたノートに、
あやめ『ありがとう。』
と書いた。
慎太郎「当たり前じゃないスッか。姉さんには体壊して欲しくないし、我慢しないで下さいね!」
コクン、と頷いたら、慎ちゃんは用事があるからとそのまま出掛けた。
慎ちゃん、やっぱり優しいなぁ。
慎ちゃんにもらった饅頭を一口食べて、掃除に戻った。
【???・????】
あれが、坂本の女……。
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