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妙なものだ
事前の情報では
この国にこんな形で政変など起こる筈などではかった。
少なくとも俺の所属する国の考えに反しているのは確かだった
しかし、
このＣＮＮのミラーという女記者もしつこい
「いい加減にしてくれ！バレただけでもヤバいんだ。これ以上詮索しないでくれ」
そう云われると余計にジャーナリストの血が騒ぐらしい
「まさか特殊部隊の極秘作戦に出くわすなんてラッキーだわ！」
俺にとってはアンラッキーでしなかった
下手に追っ払っては騒がれて元も子もない
しかしだ
このままついて来られるのもキツいものがある
（２ヶ月前、ザンビア共和国）
このアフリカの地は今や中国系の民間軍事会社、PMCと我々、それに他国のPMC
ザンビアの国軍とが入り乱れての血濡れた戦いが続いていた
最前線に立つ兵士として現地で多国籍軍事団を指揮・指導する
所謂、『タスクフォース』として闘っていた
友軍として戦っている馴染みの戦友を見つけた
「お前、カエルじゃないか！ここでも戦争やってんのか」
「あぁ、ボスニアの借りを返しに来たぜ！」
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