崩壊

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隣に座っている奴が 「なぁ、エロいの?」 と言ってきましたが 私はいつものように無視 「ねぇねぇ、聞いてる? それエロい?どうなの?」 少しだけ苛立ってきた時 「なぁ、お前って何で そんなにエロいの読んでんの? うわっ!エロ~い!」 私の中で、音は無かったが 何かが切れたような感覚がした 刹那、 胸ポケットに入っていた 遊び用のナイフを突き付け 「うるせぇな!死にたいか? 死にたいんだね? 指だせ!指! ぶっ殺してやる!」 授業中、 先生はプリントを 取りに行って今はいない その時の私は この際だから、 「生きていても、つまらない どうせなら少年院でも入って 人生やり直したい」 と言う気持ちでした。 隣の彼は、 動揺を隠しきれていない 瞳は怯えている 周りの奴等は 「どうせ出来ないんだろ?」 の視線、 でも私は覚悟している 彼の学ランを掴み ナイフを突き刺そうとした 彼はもがいて私を振り払い 私から離れた場所に行った その時、 先生の気配がして ナイフを胸ポケットにしまった 隣の彼は私から少し離れた 所に机を移動させた その時、私は生まれて初めて 本当の殺意を覚えました。
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