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それは何の前触れもなく訪れた。
私も彼も突然の出来事になすすべも無く従う他なかった。
私達の意思とは全く関係なく第三者によって私と彼は引き離された。
私達の平凡で幸せな日々はある日突然終りを告げた。
一人になった………
彼はもう居ない。
あまりの突然の出来事に私の思考回路はストップしてしまい、彼の出て行った玄関の扉をしばらく見め立ち尽くしていた。
「私一人になっちゃった…ん……だ」
言葉を発すると同時に、まるで役目を終えたマリオネットのように体は脱力し、ペタンと床に崩れ落ちた。
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