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  すると閲が顔を出した         「えっちゃん。これ、どうすればいいの?」     「あーそれな。本当不思議だよなぁ。   ってゆうか、それもうこの世のものじゃねぇよなー」           閲は勝手に1人で呟き出した。           「えっちゃん、何にしたのー?」     「俺?俺冒険にしたよ。どれもぱっとしないし、適当に」           ふーん。と、静香は再び本を見つめる。           「ありがとう」           そう言って、机に向かうと、静香も『冒険』にチェックを入れた           そして、ページをめくると・・・   なんと、さっきまで白紙だった見開きのページにびっしりと文字が書いてあった        しかし、その次のページはまたもや白紙。           「目がチカチカするよー」     「まぁ、頑張って読めや。じゃ」           笑ってそう言うと、閲は窓を閉め、自分の部屋から出ていった。     ・・・読めば分かる・・・。     本に少し恐怖を抱きながらも自分にそう言い聞かせて、静香は読み始めた。  
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