本の世界

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  その手には、皿いっぱいに盛られた食事の数々         「食事は、もう済まされました?」     「い・・・いえ、まだですが・・・」       メルサの叫ぶ声を聞いて、部屋の奥から他の3人も顔を出す         「あら。レナもラントもキルトもいらしたのですね!」         チェレラは無邪気な笑顔でそう言うと、中に入ってきた       チェレラから皿を受け取るった4人は、その重さに驚く         「皆さんもお腹すいたでしょう?一緒に食べましょう!」         ポケットから箸を出しながら、チェレラは飲み物が無い事を詫びる         「し、しかし!姫のパーティーに、姫がいらっしゃらなくて・・・は」         キルトが言った。 が、それを腹の音が遮る       クスっと笑ったチェレラが、食べましょうと4人を促す       恐縮しながら、4人も食べ始める       と、再びノック音       今度はラントが出ると、そこにはグレンが立っていた         「何・・・」    
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