本の世界

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  グレンは、ラントの話しを無視して真っ直ぐチェレラに向かって来た         「姫、パーティーに戻りましょう」     「待って下さい。今皆と食事をしています」         ツンとした態度で言うと、グレンは困った様に言った         「王様がお呼びです」         それを聞いて、仕方なく嫌々立ち上がるチェレラ       分かりました。と言うと、4にまたすぐに来ます   と言い残し、2人は部屋を出た         「何用ですか?」     「そこまでは・・・」         少々ご立腹のチェレラに、グレンは苦笑いで答える       会場に入ると、チェレラは王の元へ、グレンはテラスに出た       チェレラが王の所へ行くと、王は呼んでなどいないと答えた       チェレラはやられたと思い、どういう事なのかを聞くためグレンの元へと向かう         「グレン王子。どういうおつもりですか、王は私を呼んではいないと・・・」     「そうでも言わないと、来てくれなかったでしょう?」         グレンは、チェレラに背を向けたまま言った。    
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