本の世界

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    「好きです」         聞き返したチェレラに向き直って、グレンは真剣な顔つきで言う       その瞬間チェレラの顔が真っ赤に染まる。         「なっ・・・!な、何を急に言いだすんです?!今はそんな話しを・・・」         興奮気味に言うチェレラ       それを黙って見ていたグレンは、チェレラの腕を引き寄せた       同時に、チェレラも大人しくなる       と、次の瞬間       グレン越しに衝撃が伝わってきた       そして、先程までチェレラを抱いていた腕から力が抜け、グレンが倒れた         「グレン王子!?」         支えるグレンの背中から、大量の血が流れている       チェレラの後ろにある宮殿の柱にも2本の矢         「王子、グレン王子!?何故こんな・・・」         グレンの輪郭なぞりながらチェレラの目に涙が溢れる         「誰!誰なの?!」         チェレラが叫ぶ       すると、どこからかチェレラの前に3人の人間が現れた    
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