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目の前に力無く崩れ落ちる女
私は腕の中では眠るように気を失っている少女を抱きしめる。
「返しなさい!その子は私のものよ!貴女になんか渡さないは!」
「貴女がこの子を傷つけるかぎり私はこの子を渡さないは!!」
私は強く少女を抱きしめる。
「返しなさい!!」
狂気に満ちた形相で私に襲いかかってくる女を私は魔力で封じ込める。
「貴女なんて本になってしまえばいいんだわ。」
私の冷たい声が聞こえる。
ドサッ
城中に響きわたるように目の前で一冊の本が地面に落ちる
先ほどまでいた女は消えてしまった。
しばらく沈黙が続き
私は少女と本を抱えて城を後にする
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