34人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
話の後、俺の部屋…でいいのか。に案内され、やっと一人になれたとベッドに寝転がる。
…よく考えろ。俺はあの女のひとり娘とやらを抱けばいいだけだろ。女の顔は美人だからその娘にも期待はしていい。
それに専属メイドもつけてくれるらしい。ここに居るような可愛らしいメイドなら万々歳だ。
血が云々吸血鬼が云々の話は何とか整理がついた。
…だが祖母は何故こんな置き土産を残したのか。こんな家だと知っていて俺を託したのか。
―夕食時にひとり娘を紹介するらしい。まだ時間はある。それまで混乱した頭を休ませておこう。
「…………………」
「………………え」
「今日からこの屋敷の御主人になった黒木和政さんで、」
嘘だろ。お互い第一印象最悪なのに。つか、似てねーぞこの親子。
「これから旦那様に尽くすのよ。海夜」
「水も滴る汚物」
褒めてねーよソレ
最初のコメントを投稿しよう!