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「こちらが、依頼のあった猫で宜しかったですか?」
「えぇ間違いないです。ありがとうございます。まさかここまで早く見つかるなんて、こちらが料金です。」
「はい。確かに。では、またお困りでしたらウチにお願いしますね。」
何でも屋『エデン』先程の猫の捜索から警察の手伝いまで幅広い仕事をこなす文字通りの何でも屋である。
その従業員 神谷 臣【かみや しん】20歳の新成人
「桔梗、いい加減ゲームをやるの止めてくれよ。むかつく。てか、仕事しろ。」
エデンの社長 園崎 桔梗【そのざき ききょう】今年で2〇歳。
「社長に対して何て口の聞き方だ。それにな社長っていうのは偉そうにふんぞり返るのが仕事だ。そこらの雑務はミカゲに任せればいいんだよ。」
園崎ミカゲ 臣と小さい頃からの幼馴染みの20歳。桔梗とは異母姉妹の妹だ。
「あんた、ミカゲを過労で殺す気か?」
「そんな訳あるか。あいつは私の大事な妹だ。そんなことより、神谷お前に仕事だ。」
「俺指定って事はあれか?」
「まだ確定してないがな。時に神谷ニュースは見るか?連続殺人はたまた物騒な世の中だな。」
「物騒ってあんたが言うか?
まぁ一応は知ってるよ。一昨日、三人目の犠牲者が出たそうだな。まさか、犯人見つけて捕まえて来いってか?」
「勘が良いな。昨日の夜に四人目が出たそうだ。マスコミにはふせてるそうだ。あと、これも伏せてるらしいが、犠牲者には共通点があるらしい。」
「12歳以下の少女ってか?」
「違う。それはお前の趣味だろ?」
絶対、あり得ねぇからと臣から殺気のこもった否定を無視し桔梗は話を続ける。
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