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全開になってからはあっという間にお産はすすむ。
優は急いで分娩室に呼ばれ、私の手を握った。
まさか分娩室に入ってすぐに出産に立ち会うとは思ってもいなかった優は動揺。
とにかく手を握り「がんばれ!」と言っていた。
頑張ってるよ・・・うるさいなぁ・・・
そう思っていたけど、もうそれどころじゃない私は必死にいきむ。
陣痛が本格的になってきてから、1人の看護婦さんがずっと付きっきりで腰を撫でてくれていた。
どうやら新米の助産師さんだったらしく、私の赤ちゃんが初めて取り上げる赤ちゃんだったらしい。
先生や先輩の助産師さんに助言をうけながら赤ちゃんをとりあげてくれていたが、やはりうまくいかず・・・
早く取り上げて欲しい!とも思ったけど、私と同じで寝ずに支えてくれた看護婦さん。
「がんばってください!」と、私が応援していた。
そして・・・
陣痛開始から36時間。
2986グラムの女の子、華が産まれました。
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