プロローグ

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 それは紛れもなく、今もう少しのところで力尽きた女子高生の携帯電話。 手を伸ばし、そして届かなかった携帯電話のディスプレイが、光り出す。  ナニカに答えるように。  ナニカに応えたように。 それは、起動したのだった。 映し出されるは、影。 やがて訪れるソレは、 残る2人すらも、生きて帰さなかったのだ―――  ―――物語の、幕は上がる。 舞台はそこに。 時計はこれより現在に。 役者はここに。 紡がれしその物語… その最後の結末は、果たして……
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