低俗マリア

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しばらくして、荒涼とした焼け野原に、マリアは一人立っていた。 もうそこには、西洋の鎧も、金の椅子も、母の剥製も残ってなかった。 外はすでに夕日が差しかかっていた。 夕日のせいか泣いたせいか、マリアの大きな瞳は、ギラギラとギラギラと輝いていた。 マリアと政府の戦いは、まだ始まったばかりである。
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