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寒さに震えながら小走りで急な坂を上り、50段ほどの階段の先にある先輩宅へ到着するころには、いつも肩で息をしている
そのたびに酒とタバコの量を減らそうと心に誓うのだが…
ｾﾞｰｾﾞｰ言いながら呼び鈴を鳴らさず玄関を開ける
人の良い笑顔で迎えてくれた先輩の母の奥で先輩は鼾をかいて昼寝していた
買ってきた弁当の１個を先輩の母に渡し、寝ている先輩を叩き起こして弁当をツマミに酒盛りスタート
『笑っていいとも』から『ごきげんよう』の王道パターンを見てると、いつしか右手はビールから焼酎に持ち変えられていた
気分が良くなった先輩はリハビリの為自宅付近の階段の上り下りをしたいと言うのでお手伝い
２往復で満足し部屋に戻りテレビに目をやると、石原都知事が次の都知事選の出馬表明の中継が行われていた
『ドクター中松氏以外は誰が当選するかわからないな』などと議論？してると先ほどまで小降りだった雪の勢いが増してきた
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