神々しき華

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「ここが異世界アビリカ。何も無いですね」 優莉が辺りを見回すがひたすら草原が続いているだけだった。 プルルルル 突然よくあるシンプルな電話の着信音が鳴り出した。どうやら優莉の携帯からのようだ。優莉が携帯を取り出して画面で名前を確認するとそこには『カイロス』と表示されていた。 「いったいだれでしょうか?」 不審に思いながらも電話に出てみると、 『あ、もしもし?俺、俺だけど』 「俺俺詐欺なら間に合っています」 優莉はそう言って電話を切った。するとすぐさま電話がかかってきた。 『別に詐欺をしようとしたわけじゃないから!偶然だから!いきなり切るな!!』 優莉が電話に出ると相手はいきなりそう叫んだ。 「電話口で叫ばないで下さい。うるさいですよ、神様」 『俺だって分かってたのかよ!分かってて何で電話切ったんだよ』 「私は基本的に一度聞いた声は忘れませんから。何で電話を切ったのか聞かれても勢いでとしか言いようがありませんね」 『勢いとか酷くないか?まぁいい、それより言ってなかったが俺の名前はカイロスだ。この携帯でいつでも俺に連絡がとれるからな』 「分かりました」 『それと、これも言い忘れていたんだがアビリカは英国式の名前ばかりだから名前を考えたほうがいいぞ』 「そうですね。それなら優莉はそのまま使ってユーリでいいですね。姓は月美夜ですから、うーん?月はルナともいいますし、夜がナイトだから合わせてルナイトでいいですかね」 『それじゃあ、ユーリ・ルナイトでいいんだな』 「はい。あ、カイロスさんそう言えば私の魔力量と属性はどうやって調べればいいんでしょうか?」 『それなら俺が調べるための道具をそっちに送ろう』 「ありがとうございます、カイロスさん」 .
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