神は華に華は神に

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『死んだ世界神の名前はアリアス。アリアスはもっとも力の強い神である『天上最高神』という位を持っていた。力は俺の倍ぐらいあって世界を四つも持つことが出来るほどだった。だが、アリアスは世界を一つしか創らなかったんだ』 「世界を一つしか創らなかったら何か問題でもあるんですか?」 『いや、持てるだけ世界を創らなければならないという決まりはない。だが、アイリスに関してだけは問題があったんだ』 「どんな問題ですか?」 『世界を創る時には核と呼ばれる世界の元となるものをまず創りそれに力を込めて成長させていくんだ。そしてその核は自分の力によって変化する。だから色々な世界があるんだ。同じ神の世界でもその時の最大魔力量によって変化するしな。でも、アリアスはその核の質さえ自由に調整が出来てしまうほどの力を持っていてな、「自分が普通ではないから世界ぐらい普通がいい」と言って核を他の世界神と同じようなレベルで創ってしまったんだ。だが、核の質に対して与えられる力が多すぎたために世界は異常なほどの成長をしたんだ』 「異常なほどの成長ですか?」 『ああ。アリアスが創った世界の名前をユイリカと言うんだが、そのユイリカの住民達は神と同等の魔力を持ち、科学力は地球の何倍もの発展をしていた。それは本来ありえないことだった』 「確かにそれほど力があれば問題は起きそうですがそのアリアスと言う神様が死んだことにどう繋がっていくんですか?いくらユイリカの住民が強かったとは言え創造主のアリアスより強いはずは無いですから住民達に殺された訳ではないですよね?」 .
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